概 要
本製品はACRO741シリーズに対応したMATLAB対応ライブラリです。 MATLAB/Simulinkは、制御系設計の分野において広く利用されている開発環境で、各種制御設計ツール・同定ツール・Simulink Coder(Cコードジェネレータ)等を使用し、制御系の設計、シミュレーションから、実機を用いたリアルタイム制御までシームレスに行える統合環境です。 本製品はMATLAB上で、弊社@CROを使用したリアルタイムシミュレーション・リアルタイム制御などの開発を可能にし、開発から実機を用いた検証までを短時間で容易に行うことができます。
特 徴
弊社のI/Oボードについて、Simulinkのブロック線図で使用可能な入出力デバイスドライバブロックが用意されています。MATLAB/Simulink Coderが作成したソースコードから、実行可能な@CROプログラムを自動生成するので、プログラミングの特別な知識は不要です。 リアルタイムモニタが添付されており、作成したプログラムの@CROへのロード・実行・監視が行えます。
デバイスドライバ
- 12ビットA/D・D/A ベクトル/スカラ入出力
- 16ビットA/D・D/A ベクトル/スカラ入出力
- PIO ビット入出力/ポート入出力
- パルスカウンタ、プリセット etc.
- PWM キャプチャ
リアルタイムシステム開発サイクル
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Modeling |
制御対象をモデル化します。 非線型を含んだモデル化が可能です。 |
Analysis |
制御対象をモデルに基づき解析します。 |
Design |
制御則を設計します。 |
Simulation |
希望する制御ができるかどうかをシミュレーションで確認します。 |
Code Generate |
設計したモデルまたは制御則をC言語にコード化します。 |
Real-Time Testing |
実時間制御での評価をします。 |
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⇒時系列の設計は、モデルの検討から実時間制御のテストまでの一連の作業を行い、最終的には目的とする制御仕様を満足しない場合、モデルの再検討から一連の作業を再度反復して行います。効率よく開発するには、各作業がスムーズに切れ目なく行えることが必要です。本ライブラリを用いることにより、Analysisでは@CROボードに接続されたA/Dなどから、実際のデータを取り込んでの解析が行えます。Simulationでは、@CROボードを用いて高速なシミュレーションができます。 設計が完了した制御則は、MATLAB/Simulink CoderでC言語のコードに変換後、自動的に実行プログラムが作成されます。これをリアルタイムモニタで@CROにダウンロードし、実時間での制御を行います。 |
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