概 要

ＦＦＴ演算ライブラリ�Uは、ＡＤＳＰ３２Ｘ・６７Ｘシリーズ３２ビット浮動小数点ＤＳＰボードに対応した信号処理ライブラリで、フーリエ変換を基礎とする各種デジタル信号処理が行えます。　このライブラリは、ＤＳＰボードに添付されているＦＦＴ演算ライブラリを応用したもので、Ｃ言語で記述されたユーザー・プログラムから関数呼び出しで使用できます。

製品構成

• ＤＳＰボードをＦＦＴ演算ユニットとして使う場合に、ホスト側ユーザー・プログラムに組み込むためのライブラリ。　ＤＳＰボードは、ホストのユーザー・プログラムからデータやコマンドを受け取り、その指示に従って計算処理を行うブラックボックスとして動作します。
• ＤＳＰ側のプログラムをユーザーが記述する場合のＤＳＰ側ライブラリ。ユーザーが記述したＣ言語プログラムから、関数呼び出しで計算処理を行います。　データやコマンドの受け渡しのオーバーヘッドが無く、高速に処理が行えます。

機 能

使用例

※HOST側プログラムの場合 #include "fftlib.h" #define SEG 0xc000 #define IO 0x00d8 #define BN 0 #define FFT_NUM 1024 float data[FFT_NUM*2]; float window[FFT_NUM*2]; void main(int argc,char **argv) { SEL_Init(SEG,IO,BN); SEL_SetWindow(FFT_NUM,window); SEL_RFFT(FFT_NUM,data); }

※DSP側プログラムの場合 #include "fftlib.h" #include "fftd.hj" #define SEL_Command(cd)\ (*function[cmd])() #define FFT_NUM 1024 void main() { int res; num = FFT_NUM; res = SEL_Command(WINDOW_SET); res = SEL_Command(REAL_FFT); }

実行時間例

本ライブラリを使用したＤＳＰプログラムにおける実行時間例です。測定値は実測によるものですが、データ配列・内容などにより異なる場合があります。

対応機種

ＰＣ−ＡＴ（ＤＯＳ／Ｖ）、または、その１００％互換機

動作環境